大阪で、ぼけ封じ・納骨・祈祷のお寺

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2012年6月15日

脳科学と祈り

「人類最後のフロンティア」と呼ばれる脳の世界には、まだまだわからない事がたくさんあるそうだが、1990年代以降の画期的な新技術の登場で、ここ二十年の間に、大発見が相次いで来たそうである.たとえば「ミラーニュ-ロン」別名「共感細胞」とも呼ばれるこの細胞は、眼の前の他者の行動を「鏡のように」映し出して発火し、他者に共感するもとになるそうである。あるいは少し難しいが「神経可塑性」といわれる、大人の脳神経細胞も日々新しく生まれている事が発見され、私達は何歳になっても「脳を育てていける」「成長していける」事がわかってきたそうです。そしてさらに私達の脳はいつも他者との共生を志向し、人を愛し、人の為に尽くすことに大きな喜びと幸福を感じ、人間という種が生き延びてくる過程において、共に助け合うという回路を遺伝子の中に組み込みながら、いわば人間は本能的に「他者を利する行動」「利他」を視野に入れて,進化してきたともいえるのだそうです。 ここでそもそも「祈る」とは、どのような行為なのでしょうか。 その内実はひとによつて差があると思いますが、内容は高次元のものから、次元の低い利己的でネガティブな祈りもある様です。脳に与える影響という点からみれば、ネガティブな感情が含まれていると、脳に大きなストレスを掛けてしまい、「ストレス物質」が分泌され、記憶の回路にダメージを与えてしまうそうです。つまり自分自身に悪影響を及ぼす逆効果のものとなってしまうらしいのです。 逆にポジティブな祈りは「脳内快感物質」と一般に呼ばれる物質が分泌され、幸福感や活性化させる働きがあり、体の免疫力まで高めてくれるそうです。 脳の中の記憶を担当する部分である海馬は、過去の記憶だけでなく、「未来にやるべきこと」についてもコントロールしているらしく、この「未来をいきいきと想い描く」行為が、海馬を活性化させ、こころわくわく、はつらつと生活できる源となるそうです。 そもそも祈りとは、未来に向けられるもので、ポジティブな祈りは未来へのヴィジョンを強化し、病気の改善、治癒にも大きな力を発揮し,プラセボ「偽薬」が実際に本物以上に威力を発揮するように、脳内に生まれた天然の「妙薬」である快感物質が、免疫機構を活性化させると考えらているそうです。 かくいう、善いことずくめの祈りもゆっくりとのう細胞を育てるには、筋力トレーニングと似たように毎日少しずつ、適度な負荷で鍛え、「惰性で行うただの習慣」にするのではなく、倦まず弛まず毎日のリズムに取り込んでゆくのが肝要かと思われます。 これら脳科学の知見は、先人の英知の結晶である東洋の思想に大きな論理的うしろだてを与えてくれている。