大阪で、納骨・祈祷のお寺

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2014年4月17日

新緑が目に眩しい、いい季節になりました。

 この間読んだ本の中に、仏教の話に結びつく面白い事が書かれていました。解説されたものを読むと必ず、七仏通誡の偈「普遍の真理」すなわち、諸悪幕作、衆善奉行(諸の悪をなさず、良い事を成せ)という事が書かれてあります。

価値観の多様化した現代は、昔ほどははっきり善悪を決めることはできにくくなっていると思いますが、悪い事に関してはどうやら「我」(エゴ)のそこには「自らの利だけを追い求める自己中心性」が根深くあると思います。毎日の様に倫理観の欠如から来る話題には、事欠かない状況です。

「この、こそっと自分だけが」という心理は、たとえばルールを正直に守る人達が多ければ多い程、ルールを破る少数である自分が、より多くの利益を得ることができるという経験的な知識に基ずいているので、自分以外の全員が常にルールを守って貰わなくて困るらしいのです。 自分の分け前が減るからかな。

少し話は難しくなりますが、「自分の様な人」がこの世に居ないという事から、、逆に利益を得ている人は、大袈裟にいうと「自分の様な人」がやがて、この世から一人も居なくなるという事を、無意識の内に願う様になるらしいのです。   ほんまかいな。

他人のマインドコントロールはそのからくりに気がつけば、解くことは出来るらしいのですが、この無意識の思いは心の呪縛となり、気が付かないだけに解くことは難しいそうです。 やがて悪果が、恐ろしいですね。 

その様にならない為には、「自分の様な人」ばかりであっても皆が愉快に暮らしていける、そんな太っ腹な思いを持って生きていくことが、やがて自分にとってのご褒美に預ることができるそうです。ありていに言えば「自分だけが美味しい処独り占め」とか「自分だけが良い子に」と言う様な思いを持ち続けると、それとは逆の意味の意識できないメッセージに呪縛され、さしずめ自縄自縛とでも言った状態に陥る事が多いのだそうです。 あー、怖い。

だからきっと昔の人はずっつと悪い事は避け、良い事を行いなさいと言い続けてきたのでしょう。 納得です。 潜在意識のパワーは恐るべしです。 やっぱり秘訣は「せこいよりも太っ腹」なのでしょう。 気をつけたいものですね。