ここ数年、健康おたくになっている。
耳鼻咽喉科、歯科、人間ドックとたて続けに受診したが、別に重大な病気はどこもなかった。年令の割には成績優秀との評価をいただき、今年も又一安心している(人間ドックは3回目)。
ふと、仙崖義凡和尚の、「老人六歌仙」を思いだした。
皺が寄る 黒子ができる 腰曲がる 頭がはげる ひげ白くなる
手は振るう 脚はよろつく 歯は抜ける 耳は聞こえず 目はうとくなる
身に添うは 頭巾(ずきん)襟巻(えりまき)杖(つえ)目鏡(めがね) 湯婆(ゆたんぽ)温石(おんじゃく)溲瓶(しびん)孫の手
聞きたがる 死にともながる 愚痴になる 出しゃばりたがる 世話やきたがる
くどくなる 短気(きみじか)になる 淋しがる 心は曲がる 口よだれくる
又しても 同じ咄(はなし)に 子を誉める 達者自慢に 人は嫌がる
以前、病気に気をつけている話をしていたら、同級生達に、そんな人間程、早く死ぬとさんざん言われた。
しょせん、人は、他人の達者自慢が大嫌いなのである。